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【全豪オープン】車いすテニスの小田凱人は準優勝、四大大会初優勝ならず

【全豪オープン】車いすテニスの小田凱人は準優勝、四大大会初優勝ならず

[車いすテニス男子シングルス決勝]
○アルフィー・ヒューエット(英国) 6-3,6-1 ●小田凱人

■「国枝選手が引退してから初めての大会、勝つべき人は僕だって気持ちで常に試合に挑んだ」と高いモチベーションで初出場の全豪に臨み、有言実行で決勝に進んだ16歳小田だが、世界ランク1位の高い壁は崩せなかった。第1セットの立ち上がりで3-1と先行したが、第7ゲームでイージーミスをきっかけにブレークを許すと、もう、ヒューエットに傾いた流れを止められなかった。

■悔いはない、と小田。「自分が出せることをすべて出した。その中で相手が僕より強かった。実力不足っていうだけだった」。前に入って放つ鮮やかなウィナーや、起死回生のカウンターで観客を沸かせる場面も多かった。だが、「ヒューエット選手はコートの外からでも“隅”に狙うこともできて、ビハインドの状況からもウィナーが取れる」と相手の力量を認めた。

■豪州に渡るまさにその日、目標にしてきた国枝慎吾さんから引退を告げられた。受け取ったバトンを四大大会初優勝につなげることはできなかったが、有力な主役候補であることをアピールした。来週更新されるランキングでは自己最高の3位に上がる。「(次は)オレの出番だという気持ちは多分、僕が一番強い」。その気概と共に、全仏以降の四大大会で初栄冠を目指す。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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