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【デビスカップ・コロンビア戦】逆転勝利の日本がワールドグループ残留を決める  > 続きを読む

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【デビスカップ・コロンビア戦】 (18日~20日、コロンビア・ペレイラ) [シングルス第1試合] ○錦織圭 6-4,6-2,7-6(3) ●サンティアゴ・ヒラルド ■盤石のテニスだった。決して派手さはなかったが、堅実さで相手のミスを誘い、好機があれば攻めに転じた。1度も自分のサービスゲームを落とすことなく、地元の英雄をストレートで葬った。「攻めと守りがしっかりしていて、内容的には満足している」。 ■連日の雨模様で、水分を含んだコートとボールは重い。コートは不規則バウンドも常で、我慢が必要だった。サーブはエースを狙いに行くのではなく、スライス、スピン、キックなどの球種を交えて、コースも散らした。第1サーブが入った確率は70%で、その内、84%をポイントにつなげた。ダブルフォールトもなく、敵地の応援など、苦しい環境の中、「勝たなきゃいけない状況で、2勝をしっかりできたのがうれしい」と、2試合で1セットも落とさないエースとしての仕事をやってのけた。 ■全米ではまさかの1回戦負けに終わった。しかし、デ杯は「いつも何をか変える転機になる」と話していた。今回、チームで初めての最年長。「プレーで引っ張っていきたい」と話していた錦織は、その言葉どおり、続くダニエルに勇気を与えた。「デ杯に出る意義を再確認できた」。見事な復活だった。 [シングルス第2試合] ○ダニエル太郎 7-6(3),6-3,6-2 ●アレハンドロ・ファジャ ■すべては第1セットだった。ダニエルは「何が起こっているのか分からなかった」と、かかる重圧で頭が真っ白だった。足が動かず、ストロークも中途半端。一気に2-5とリードされた。しかし、「相手も緊張しているのが分かっていた」と、セットを先取できるのが目の前で、ファジャがびびった。8ポイント連取で、ダニエルが4-5と並んだ。しかし、続く自分のサービスゲームで2本のセットポイントを握られる。それを切り抜けると、タイブレークは一方的。「タイブレークで流れを完全につかめた」。 ■ファジャは、日本チームから徹底的に分析されていた。大会前に、植田実監督は「気が弱くて、大事なところでダブルフォールトが出る」と指摘。実際、タイブレークの1本目が、ファジャのダブルフォールトだった。しかし、ダニエルに対して、「あまり細かいことは伝えなかった。伝えることでプレッシャーを与える」(植田監督)。自分のテニスをのびのびやらせることで、重圧をはねのけてほしかった。 ■呪縛から解放された第2セットからは、ダニエルのストロークが完全に優った。スピンの利いた球で、ファジャのフラットの球を押さえ込んだ。実は、日本チームは、大会前から西岡良仁の体調不良というハンディを抱えてきた。つまり、第2シングルスはダニエルしか選択肢がなかったのだ。その中で、ダニエルは、しっかりと答を出した。デ杯3戦目にしての初勝利が、日本を救った。

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