■車いすテニスはシングルス決勝を行い、男子シングルスで第1シードの小田凱人が第2シードのアルフィー・ヒューエット(英国)に快勝、大会3連覇を飾った。
[車いすテニス男子シングルス決勝]
○小田凱人 6-4,7-6(6) ●アルフィー・ヒューエット(英国)
■追いすがるヒューエットを振り切り、小田が3年連続で全仏タイトルをつかんだ。第2セット5-3からの相手サービスゲームで最初のマッチポイントがあったが、これを逃した。次のサービスゲームでもマッチポイントを逃し、ブレークバックを許す。小田に傾いていた流れが向きを変えたが、タイブレークで迎えた5度目のマッチポイントで宿敵を突き放した。「ファイナルセットかなっていう狭間で、なんとか踏ん張れた」と小田。いつものようにラケットをギターに見立てての演奏ポーズを披露すると、そのラケットを宙に放り上げて歓喜を爆発させた。
■前日の準決勝でも難敵マルティン・デラプエンテ(スペイン)を圧倒、「一気にぐんと実力がついたみたいな試合」になったと話したが、この決勝でもリターンからのアタックなど力強いプレーが見られた。トリッキーなショットも随所に見られ、前日、「負ける気しないっすね」と話した通りの自信に満ちた戦いぶりだった。
■途中で日本語に切り替えた優勝スピーチで「10連覇を目指して頑張りたい」と、大きな目標を掲げた。「ちょっとなんか言いたいなっていうのがあって。ぱっと出てきたのが10連覇だった。無理して言ったわけじゃなくて、今が3なら10ぐらいいけるかなと。そこは毎年の目標にしたい。この大会では負けたくないし、勝てば勝つほどその思いが高まっている」。まだ19歳。これまでも「有言実行」を実践してきた小田だけに、十分、実現可能と思えた。
(日本テニス協会広報部)
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