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［男子シングルス準々決勝］
○田口涼太郎（Team REC）[8]　6-3,6-4　●松田龍樹（ノア・インドアステージ）[3]

■近畿大では１学年違いのチームメートだった両者の対戦は、後輩の田口が松田に快勝した。２セットとも松田に先にサービスゲームを破られたが、田口は「あまりプレッシャーを感じることはなく、冷静にプレーできていたからこそ、すぐにブレークバックできて持ち直せた」と主導権を渡さなかった。２セットとも終盤、再びブレークに成功、最後の締めも抜かりなかった。

■田口がフォアハンドでラリーを決着させるシーンが目立った。松田のフォアを警戒し、バックハンドを中心に攻めたが、相手もなかなかミスをしてくれない。両者の動きは速く、ショットは正確だったが、田口のフォアハンド、とりわけ逆クロスがわずかに上回った。「すごい粘り強いプレイヤーで、（打っても）返ってくるのは、やる前からわかっていたので、しつこくやり続けようと最初から決めていた。やり続けられたことが勝因かなと思う」と田口が胸を張った。

■今季は右足首の捻挫や右ひじ痛に悩まされた。離脱する時期もあって、不本意なシーズンを過ごした。「出ていない期間が長かったので、復帰しても、いい感触をつかめない。出ているだけで勝てない試合が多かった」。つい数週間前まで調子は上がらなかったが、大会に向けての練習とトレーニング、治療など「調整がバッチリ合って、調子が急に上がった」という。「あれ？　いけるんじゃないかな、みたいな感触が出てきた」と自信をつけて、第１シードの磯村志（やすいそ庭球部）との準決勝に臨む。

（日本テニス協会）

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから！
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