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［女子シングルス１回戦］
○石井さやか（HSS)　6-3,6-4　●松田鈴子（ノア・テニスアカデミー神戸垂水）

■女子シングルス出場選手の最年少、17歳の石井が同年代の松田に快勝した。２セットとも、セット終盤の勝負どころを制した。第１セットは３－２から相手のサービスゲームを破り、流れを引き寄せる。第２セットは５－３からの相手サービスゲームでマッチポイントを２本逃し、次のサービスゲームでは相手に二度、ブレークポイントを握られた。消極的になってもおかしくない展開だったが、攻撃的なプレーで押し切った。石井は「同い年のライバルとの試合で緊張したが、最後、勝ちきることができた。自分から相手を振り回して攻めていけたのが、取りきれた要因かな」と振り返った。

■21年９月から米国のＩＭＧアカデミーを拠点に活動している。「考え方が変わった。テニスに対しても、いろんなことに対して前向きになった」のが、渡米後の変化だという。５月の全仏では初めてグランドスラムジュニアに出場。プロに交じって下部ツアーにも参戦し、６月にはチュニジアのＩＴＦ１万5000ドル大会で準優勝している。

■11月11日からのビリー・ジーン・キング・カップ、日本対ウクライナ戦では初めて日本代表に選ばれた。世界884位（代表発表時）の大抜擢だ。世界レベルのテニスを「自分の中に吸収していく」ことが代表チームでの目標だという。全日本選手権に出場を決めたのも、国内のトッププロの中で「どのくらい戦えるか」確かめることが大きな目的だ。取り巻く環境はこの１年でめまぐるしく変わったが、17歳はうまく対応しているように見える。今大会では何を学び、何を吸収するだろうか。

（日本テニス協会広報部）

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから！
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