【ビリー・ジーン・キング・カップ ＢＹ ゲインブリッジ・ファイナル予選「日本－カザフスタン」組み合わせ抽選会】
女子国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ（ＢＪＫ杯）・ファイナル予選、日本－カザフスタンは開幕前日の11日、会場の有明コロシアム（東京）で組み合わせ抽選会を行い、シングルス、ダブルスの出場選手と試合順が決まった。日本はシングルスに日比野菜緒（シングルス世界ランキング79位）と大坂なおみ（同193位）を起用、ダブルスは青山修子（ダブルス世界ランク20位）、柴原瑛菜（同21位）組で臨む。
■抽選会終了後、両チームが記者会見を行った。チームのランキング最上位日比野は、昨年11月のプレーオフに続いてエースの役割を担う。「カザフスタンとは数年前（18年）にアジア／オセアニア１部で戦って以来だが、その二つのチームがファイナル進出を懸けて戦えるのはすごくうれしい」と相手チームに敬意を示した上で、「タフな試合になるが、ベストメンバーがそろっていると自負しているので、いい戦いになればいいと思う」と話した。第２日第１試合のエース対決で当たるユリア・プチンツェワとは過去に２度対戦し、ともに敗れている。「彼女の一番の武器はファイトできるところ。団体戦ではすごく脅威になるので、こちらも負けじとファイトする姿を見せて、良い試合になれば」と意気込んだ。
■大坂にとっては20年のファイナル予選、対スペイン戦以来のＢＪＫ杯出場となる。杉山愛監督からチーム入りを打診され、「愛さんはとてもクールな方だし、優しいし、とてもいい印象を持っていた」と快諾したという。「とてもタフな試合になるけれど、みんなでこの（ホームの）雰囲気の中でテニスができるのはとてもエキサイティングで、楽しみにしている。ユリア（・プチンツェワ）とは何度かプレーしたが、ナンバー２の選手（アンナ・ダニリナ）についてはよく分からないので、愛さんやほかの選手からの情報に頼りたい」と話した。
■ダブルスに出場する柴原は、ＢＪＫ杯のダブルスで８戦全勝と負け知らず。「私は団体戦がすごく好きで、（昨年）11月にみんなと戦い、ダブルスに（勝敗が）かかったところで勝てて本当にうれしかった。（今回は）シングルスで決めてくれたらうれしいが、ダブルスにかかったら私たちも頑張ります」と笑顔を絶やさずに話した。
■ＢＪＫ杯のダブルスで日本代表の歴代最多となる24勝を上げ、現在13連勝中の青山は「今回はファイナル進出にかかわる試合で、本当に楽しみにしている。リラックスして過ごせていたが、こういう会見などがあって緊張感が少しずつ高まってきた。明日は全力でチームの応援をして、最終日に向けて準備したい」とコメントした。
■シングルス119位、ダブルス139位の本玉真唯は「私はいつでも出れるようにしっかり準備をして、皆さんの応援をしていきたい」とサポートに回るが、昨年のアジア／オセアニア１部でシングルス全勝とエースの働きをした本玉が控えにいるのは、出場する選手には心強いだろう。
■チームを率いる杉山愛監督は「カザフスタンのナンバー２がだれになるか正直分からなかったが、（抽選会で）知ることができて気持ちが落ち着き、どういうふうにプレーしていくか冷静に考えられる。ここまでの道のりで、一人一人がしっかりとやるべきことができている。いい準備ができているからこそ、私自身、わくわくしている。（ファンの）皆さんの応援を力に、それぞれが戦ってくれると思う」と選手への信頼を口にした。
■カザフスタンのユーリ・シュキン監督は日本チームの選手エントリーについて、「大坂選手と日比野選手のシングルス出場は予想していたので、精神的には何の影響もない」と話した。世界ランク４位のエレナ・ルバキナの不参加については「もちろんナンバーワンがいないのは厳しいが、彼女は別のスケジュールがあったので仕方がなかった。彼女なしでも十分強いチームを連れてこられたと思っている」と述べた。
■チームの大黒柱となるプチンツェワは、シングルスで対戦する大坂と日比野について「高いレベルの試合になる。なおみはドーハとインディアンウェルズなどでプレーを見た。復帰してから調子を上げている。菜緒はいつもタフな選手で、どちらの試合でもベストのテニスをする必要がある」と話した。
（日本テニス協会広報部）
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから！
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