【シングルス第2試合】
〇ヤニック・ハンフマン 6-3、6-3 ●望月慎太郎
■ハンフマンには初対戦だった昨年の中国では敗れたものの、今年の米国では雪辱を果たして対戦成績は1勝1敗。2試合とも大接戦だった。相手のプレーは分かっているつもりの望月だったが、これまで2試合が屋外だったのに、今回の有明は屋根を閉めたインドアコート。「ボールが思ったよりも早く返ってきた。早くボールを抑えないと、というプレッシャーを常に感じてやらされていた」と振り返った。
■第1セット序盤は互角の展開だったが、第7ゲーム、2度のデュースの末にブレークされるとそのままゲームを連取された。第2セットも第6ゲームを破られると、そのまま押し切られた。ファーストサーブの入りが59%と低く、セカンドサーブを打ち込まれた。対照的にハンフマンはサービスエースは9本、ファーストサーブのポイント獲得率は80%とサーブ好調で、望月にチャンスらしいチャンスを作らせなかった。得意のネットプレーを織り込んで反撃を試みた望月だったが、「相手は経験もあって、こういう試合でレベルの高いプレーをしてきた。それに対して僕がちょっとついていけなかった。シンプルに力不足を感じた試合でした」と完敗を認めた。
■ハンフマンは試合の会見で、「彼が非常にトリッキーな選手で難しい相手だということは分かっていた。今日はサーブがとても調子が良かったし、その上にリターンも良かったのが助けになった。安定したプレーで最後まで集中力を切らさずにできた」と勝因を分析した。
■日本の添田豪監督「1試合目から本当にちょっとのところだったと思う。この少しのところで流れが向こうに行ってしまった。だけど本当に素晴らしい試合だったので、まだまだ明日に期待したい。チームとしては追い込まれてしまったが、もう1回気持ちを入れ直してしっかりした準備したい。ダブルスを勝てばまた違う状況になってくると思う」
■ドイツのミヒャエル・コールマン監督「2-0とリードして終えることができてとてもうれしく思っている。西岡選手はとても難しい相手で、コンディションも彼の好むスローなコートという状況だったが、第1試合に勝てたのは素晴らしいことだった。第2試合のヤニック(・ハンフマン)は、プレーが安定していてとてもいいパフォーマンスを見せてくれた」
(日本テニス協会)
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