The 98th All Japan Tennis Championships

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全日本テニス選手権98th

  2023年10月28日(土)~11月5日(日)(予選:10月25日(水)~)

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【2018/10/31】昨年準優勝の秋田史帆が江口実沙を圧倒

【2018/10/31】昨年準優勝の秋田史帆が江口実沙を圧倒

[女子シングルス3回戦]
〇秋田史帆(橋本総業ホールディングス)[7] 6-0、6-1 ●江口実沙(橋本総業ホールディングス)[12]

■昨年、準優勝だった秋田が立ち上がりから江口を圧倒した。第2セットの第2ゲームまで8ゲームを連取。第3ゲームで30-30からフォアのミスが2本続いて江口にサービスキープをゆるしたが、その後も4ゲームを連取して、わずか45分で14年大会女王を退けた。持ち味のパワフルなショットで主導権を握った。スライスを交えて緩急もつけ、大柄な江口を左右ばかりでなく前後にも走らせた。6度あったサービスゲームでは、相手には3点しか許さず得点率は89%。リターンゲームでも得点率は67%と攻守にスキがなかった。

■昨年の全日本の後、練習拠点を東京に移した。故障が多かったので「ケガをしない1年にする」ことを目標に体作りに力を入れてきた。強打一本やりだったプレースタイルも、「我慢すること」を覚えて幅が広がった。「コートの中で我慢したことがなかったので、どこまで我慢すればいいか加減が分からなかった。そのバランスが分かってきた」。夏場までなかなか勝てなかったが、9月頃から調子が上向いてきた。今は「(新しいスタイルが)少しずつ形になってきて、手応えがある」と言葉に出来るようになった。

■この大会で引退することを明かしていた26歳の江口は、「もうちょっと出来るかと思っていたけど、秋田さんのパワーに押されてしまった」と苦笑した。「(マッチポイントで)バックを打った瞬間、アウトと分かったので、『ああ、終わった』という感じだった」。センターコートから退場する際、スタンドのファンから声をかけられると、サンバイザーを取り、手を振って応えたが、直後にその手で目頭を拭った。「『お疲れ様』と言われたのがうれしかった」。江口が最後のシーンを振り返った。今後は「テニスとは関係ない、会社員として普通に働きます。これまでとまったく違うことをやりたい」。これから何をしたいか問われると、ちょっと考えた後で、「運動しないこと」と答えた。

(広報委員会)

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