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2005.02.18 東レ・パンパシフィックテニス 2004 大会レポート















ゲンのいい日本で、シャラポワがまたも勝利を飾った。四大大会に次ぐレベルのティア1大会で初めてのタイトル。それも、世界ランク1位のダベンポートに競り勝っての東レ初優勝は、大きな意味を持つことになるかもしれない。また、シーズン早々にツアー勝利を収めて世界ランクも3位に上がるなど、今季も上昇気流に乗っていく予感がする。

大会レポート:毎日新聞 長野宏美

シャラポワ・フィーバーに沸いた1週間だった。総入場者数5万150人。98年の観客動員記録である4万5638人を大きく更新し、準決勝では前売り券が完売、立ち見が出る大入りになった。本戦開幕前の特別フォトセッションには150人を超える報道陣が訪れ、連日テレビや新聞で大きく取り上げられた。

東レ・パン・パシフィックオープンの森清吉アシスタント・ディレクターはこう語る。「テニスをやらない人もシャラポワのことは知っている。去年もハンチュコワとの美女対決が話題になったが、その比ではない。単なる美少女ではなく、ウィンブルドンや年末のチャンピオンシップスを制し、力をつけてきたからこそ社会現象にまでなった」。

そのシャラポワが期待通り初制覇した。しかも、世界ナンバー1のダベンポートを破っての優勝。「来日する度にレベルが上がっている。日本にはいつもいい思い出がある」と言うように、日本の大会とは相性がいい。ツアー8勝のうち3勝を日本であげており、下部大会を含めると4勝している。02年4月、群馬で行われたツアー下部大会の「草津国際」でプロ初優勝を果たし、03年秋にはAIGジャパンオープンでツアー初タイトルを獲得、04年秋には同大会2連覇を達成した。今大会を制したことでランキングは自己最高の3位に上がり、女王の座が射程圏内に入った。

強さと美しさを兼ね備えたロシアの妖精は調整力とガッツも合わせ持っている。真夏のオーストラリアから真冬の東京で試合に臨むのは容易ではない。しかも、全豪オープンのサーフェースはボールの球威を吸収する遅いコートで、今大会は球足が非常に速いインドアのコート。まったく違う環境なうえ、グランドスラムを終えたという気の緩みがあってもおかしくない。だが、シャラポワは必死の形相でコートを駆けめぐり、エースを奪うと雄叫びを上げて拳を握りしめる。テニスの実力に加え、コンディションと集中力を高いレベルに保った選手に勝利の女神が微笑むのだ。

日本選手の活躍も目立った。浅越しのぶ選手が伊達公子さん以来、10年ぶりにベスト4に進出。シャラポワと第2セットはタイブレークにもつれ込む接戦を演じた。「シャラポワは手足が長く、どちらにボールが飛んでくるか読みにくい」と話していたが、よく食らいついていた。浅越選手は打点が前で、速いタイミングでボールをとらえることができるので相手に攻め込まれずに済む。最後はサーブ力の差が勝敗を分けたが、「今が1番充実している」という通り、トップ20位が見えてきた。

予選では14歳の森田あゆみ選手が初勝利をあげ、18歳の不田涼子選手は格上の3選手を破って本戦入りを果たした。その不田選手を本戦1回戦で降した成長株の中村藍子選手は、2回戦で34位のチェコ選手をあと一歩のところまで追い詰めた。小畑沙織選手は昨年のウィンブルドンで勝ったのを最後に11大会連続(予選含む)で初戦敗退が続いていたが、今大会初戦で佐伯美穂選手に勝ち、ようやく長いトンネルを抜けた。シャラポワ旋風が吹き荒れた大会だったが、日本選手もそれぞれが飛躍への自信をつかんだに違いない。


大会結果は下記からご覧下さい

http://www.jta-tennis.or.jp/tournaments/game/superjr.html     

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