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車いすテニスの国枝慎吾が全豪4連覇!
日本テニス協会 広報委員 秋山 英宏
【1月30日 大会第13日】
車いすテニスの部は男子シングルス決勝を行い、世界ランキング1位の国枝慎吾はステパン・ウデ(フランス)を下し、全豪4連覇を達成した。国枝は昨日決勝を行ったダブルスも制しており、4年連続の2冠となった。
[車いすテニス男子シングルス決勝]
○国枝慎吾 7-6(3),2-6,7-5 Stephane Houdet(フランス)
国枝の調子が上がらない。第1セットは立ち上がりから続けてサービスゲームを落とす苦しい展開。なんとか追い上げてタイブレークでものにしたが、第2セットに入っても波に乗れない。攻撃的なプレーをしようとしても、サーブの不調が勢いをそいでしまう。2-3からのサービスゲームを落とすと流れはウデに傾き、このセットは2-6で失った。
第3セットも最初からブレーク合戦となる。いつもの彼ならここで引き離す、というところでブレーキがかかってしまうのだ。そうして、4-5からのサービスゲームで国枝は最大のピンチを迎える。15-40、ウデに2本のマッチポイント。ここで国枝はまず、クロスに1本、そして、逆クロスに1本、フォアハンドのウイナーを決める。起死回生とはこのことだろう。ゲームポイントでも再びフォアのウイナーを決めた国枝がこのゲームを奪い、踏みとどまった。こうなるとさすがに国枝のペース。最後は3ゲーム連取の国枝が、4年連続の栄冠を頭上に掲げた。
「勝てたのが不思議なくらい、サーブが入らなかった」と苦笑する国枝。ダブルフォールトは17本にのぼった。原因は間違いなく練習不足。昨年の全米のあとは、ひじの痛みとの戦いだった。ラケットを握れるようになっても、十分な練習量はこなせなかった。それでも、2時間36分の苦闘で最後に笑ったのは国枝だった。
相手のマッチポイントの場面では「勝ちビビリするはず」と呑んでかかった。そして、「まずは2つしのげば何かが起こる」と自分を励ましたという。「あきらめない心が勝因かなと思う」と国枝はホッとしたような表情を見せた。
リハビリ中は「以前の強さに戻れないかもしれない」と不安になった。それだけに「優勝した瞬間はグッとくるものがあった」という。顔が少し赤いのは、大会主催者から贈られたシャンパンで祝杯を上げてきたからだ。しかし、常勝の期待を背負う車いすテニス界の王者は「全仏で最大限のプレーができるように、まずはひじを完治させたい」と表情を引き締めた。
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