■日本テニス協会は11日、第92回三菱全日本テニス選手権の概要を発表した。21日から東京・有明コロシアムと有明テニスの森公園コートを使って行われる大会は、男女シングルスに48人、男女ダブルスに32組、混合ダブルスに8組が出場して、今年のテニス日本一の座を争う。男子シングルスには、伊藤竜馬(北日本物産)が優勝した13年大会以来、4年ぶりに出場する。女子シングルスには、昨年決勝を争った大前綾希子(島津製作所)と今西美晴(島津製作所)がともにエントリーした。
■主な出場選手(JTAランキング上位選手)
▽男子シングルス 伊藤竜馬(北日本物産)、高橋悠介(三菱電機)、関口周一(Team REC)、仁木拓人(三菱電機)、江原弘泰(日清紡ホールディングス)、今井慎太郎(東通産業)、竹内研人(北日本物産)、福田創楽(イカイ)▽女子シングルス 今西美晴(島津製作所)、波形純理(伊予銀行)、大前綾希子(島津製作所)、清水綾乃(Club MASA)、瀬間詠里花(橋本総業ホールディングス)、秋田史帆(北島水産)、田中優季(安藤証券)、加治遥(島津製作所)
■男子シングルスでは1997年世代が面白い。今年の楽天ジャパンオープンで予選を突破して、ツアー本戦出場を果たした高橋悠介(三菱電機)や今年になってITFフューチャーズで2勝している福田創楽(イカイ)、6月に香港のフューチャーズで優勝した学生の望月勇希(中央大)、山崎純平(日清紡ホールディングス)らが全日本のタイトルに挑戦する。昨年は18歳の綿貫陽介が優勝しているだけに、全日本ジュニア18歳以下で優勝した清水悠太(イカイ)、高校総体で3冠を達成した菊地裕太(相生学院)のプレーにも注目したい。
■女子シングルスでは、大前綾希子(島津製作所)が2連覇を目指す。13年、16年と準優勝の今西美晴(島津製作所)、11年、15年と決勝で敗れている瀬間詠里花(橋本総業ホールディングス)は悲願の初優勝を狙っている。13年大会を19歳で穂積絵莉(橋本総業ホールディングス)が優勝して以降は、20歳代の優勝が続いている。98年生まれの清水綾乃(Club MASA)には4年ぶりの10代女王の期待がかかる。
■記者会見で福井烈専務理事は、来年の全日本選手権について「(東京五輪に向けた)有明改修のため、会場は大阪の靭(うつぼ)テニスセンターになる」と語った。大阪での全日本選手権開催は1982年大会以来、36年ぶりになる。大阪開催は18年の1年だけで、19年以降は東京・有明開催に戻る。
※写真はJapan Women's Open、楽天ジャパンオープン時のもの
(広報委員会)