■男子ツアーのアンタルヤ・オープン(決勝7月1日・トルコ)で優勝した杉田祐一(三菱電機)が18日、都内で記者会見した。日本男子として松岡修造、錦織圭(日清食品)に続く3人目のツアー優勝を果たした杉田は、「トップ20だったり、ランキング的にいい選手に勝っている。ツアーを考えたらコンスタントに成績をださないといけないが、ツアーに定着して慣れていければ世界ランクで20位、30位を目指していけるのではないか。それを目標にしたい」と初優勝の手ごたえを口にした。
■杉田は、今月のウィンブルドンでも1回戦を突破して四大大会初勝利を挙げている。杉田は「ウィンブルドンは(アンタルヤ・オープンから)時間がない中、1回戦をストレートで勝つことができた」と振り返り、8月28日開幕の全米については、「今週と来週のクレーの大会でポイントを取ってランキングを上げ、全米のシード(上位32人)を取りたかったが、体力的に厳しいのでクレーの大会は欠場する予定だ。今年の全米は行けるところまで行きたい。もし四大大会でシードを取れるようになったら、そこに照準を合わせて勝負したい思いはある」と語った。
■昨年のウィンブルドン後、それまで主戦場だったチャレンジャー大会から一段上のツアー中心に回り始めて、「そこで上位の選手に勝てたのが大きい。その自信が今回の優勝で発揮されたと思う」と杉田。世界ランクは錦織に次ぐ43位。これを維持するのも難しいがポジションだが、杉田は「大会数を減らせばその分、獲得ポイントが少なくなるが、試合を減らしてトレーニング期間を作り、思い切って休養とトレーニングにあてて、その後の大会で全力を発揮できる状態に持っていくことを心がけてやっている。どこかで爆発できればと思っていたが、今回、芝のシーズンで結果を残すことができた。このサイクルを続けられればランキングを維持できる可能性は十分あると思っている」と話した。
※写真はウィンブルドン時のもの
(広報委員会)