English

  • 標準
  • 特大
サイト内検索 検索

お問い合わせ

english

JTA最新レポート

【ATPツアー・ファイナル】錦織圭はロジャー・フェデラーに惜敗  > 続きを読む

【ATPツアー・ファイナル】錦織圭はロジャー・フェデラーに惜敗  > 続きを読む

【ATPツアー・ファイナル】
(11月15日~22日・ロンドン、英国)

[シングルス《スタン・スミス》グループ]
○ロジャー・フェデラー(スイス) 7-5,4-6,6-4 ●錦織圭

■何度も潮目の変わった試合。敗因は一つに絞れない。「悔やむポイントが数ポイントある。そこの差かなと思う」。錦織はファーストサーブの確率が徐々に落ちたことや、第3セット終盤、自分のサービスゲームが簡単にキープできなかったことなどを挙げ、「徐々に追い込まれていった」と話した。

■スコアの流れでいえば、第3セット1-1で迎えたフェデラーのサービスで0-40のチャンスを逃し、次のサービスゲームでブレークを許したのが痛かった。それでも2-4からブレークバックに成功、4-4まで押し戻したが、次のゲーでフェデラーに簡単にキープを許したのも悔やまれる場面。1-4から一気に5ゲーム連取した第2セットと似た展開だったが、最後に違うシナリオが用意されていた。4-5からのサービスゲームは重圧がかかったのか、ダブルフォールトも絡んでブレークを許し、万事休すとなった。

■「少しの余裕が彼にはあった」と錦織。つかみかけた勢いを確かなものにするか、みずから手放してしまうか。大事な場面での「少しの余裕」のあるなしが潮目を分けることになった。

■敗れたとはいえ、プラス要素の多い試合となった。昨季後半戦の大活躍を思い出させる果敢な攻めが随所に見られた。思い切りよく振り抜くショットが多かったのは大きな収穫。「打つところはしっかり打って、守りでもうまく変化がつけられた」こと、各セット序盤にブレークを許しながら挽回できたことは、持ち前の冷静な試合運びができたあかしだ。「自分らしいテニスを取り戻せたのは大きい」。全米の1回戦敗退から苦闘続きだっただけに、心の底からの述懐に違いない。

■「内容も思い出せないくらい集中していた」「久しぶりに楽しめた一戦」という言葉もあった。結果は伴わなかったが、来季を占う意味でも、この2時間10分の惜敗の意味は大きい。2年連続となる準決勝進出はならなかったが、喉から手が出るほど欲しかった復調の兆しをつかみ、錦織のATPツアー・ファイナルが、そして2015年が終わった。

(広報委員会)

ページトップへ

本サイトで使用している画像・テキスト・データ等すべてにおいて無断転載、使用を禁じます。

公益財団法人日本テニス協会
〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4-2
Japan Sport Olympic Square 7階