ジャパンウイメンズオープン2022 / Japan Women’s Open Tennis 2022

  • 標準
  • 特大
サイト内検索 検索

Japan Women's Open Tennis

       

最新レポート

【2017/9/17】加藤未唯はザリナ・ディアスに敗れて準優勝

【2017/9/17】加藤未唯はザリナ・ディアスに敗れて準優勝

[シングルス決勝]
〇ザリナ・ディアス(カザフスタン=100位) 6-2,7-5 ●加藤未唯(佐川印刷=171位)

■前夜は午後10時半ごろに試合が終わり、就寝は午前2時ごろだったという。初の決勝にも、気持ちの面で加藤に硬さはあまり見られなかったが、体の状態は「起きた時は最悪と思った」。2年前には世界31位にもなった相手に向かっていくにも関わらず、立ち上がりからストローク戦が劣勢となり、ブレークを許してしまった。流れをつかめないまま、第1セットを落とす。

■加藤のプレーにキレが出て観衆が沸いてきたのは、第2セットの中盤になってから。ブレークバックして3-3に追いつき、その後5-5まで競り合った。体勢を崩して相手のショットの威力を抑えようと、左右に大きく振ったり、トップスピンを多くかけた高い弾道のボールを放った。しかし、深いボールに力負けして返球が甘くなり、ラリーの主導権を握れない場面が多かった。

■全米オープンでは、シングルス予選で競り負けた悔しさのあまり、ボールとラケットをぶつけて電光掲示板を壊すなど、自分を抑えられなかった。コーチ陣、親、関係者など様々な人から、反省を促されたという。「新しい自分を見せなきゃ」と、決意を持って臨んだ有明の舞台だった。だからこそ、この大会を通じて、試合中は感情を見せず、自らをコントロールしてプレーすることを徹底した。すると、結果がついてきた。予選初日からダブルスも含めると9日間、一日も休みなく試合をして、「気持ちがぶれないことは、プレーもぶれないことと感じた」。日本のファンの前での濃密な日々の最後に、ツアーで初めての決勝の舞台も味わい、「自分の今の力は全部出したので、悔いはなく戦えたかなと思う」と充実感ものぞかせた。

■ダブルスでは日本女子トップクラスだが、今季はシングルスでも全仏オープンで予選を勝ち上がって四大大会初出場を果たすなど、力をつけている。精神的にさらに一回り成長した姿を見せた22歳。ターニングポイントになったのは間違いないだろう。

(広報委員会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
https://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx

ページトップへ

本サイトで使用している画像・テキスト・データ等すべてにおいて無断転載、使用を禁じます。

公益財団法人日本テニス協会
〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4-2
Japan Sport Olympic Square 7階