The 98th All Japan Tennis Championships

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全日本テニス選手権98th

  2023年10月28日(土)~11月5日(日)(予選:10月25日(水)~)

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【2017/10/27】第5シードの江原弘泰が第1シードの伊藤竜馬にストレート勝ち

【2017/10/27】第5シードの江原弘泰が第1シードの伊藤竜馬にストレート勝ち

[男子シングルス準々決勝]
○江原弘泰(日清紡ホールディングス)[5] 6-4,6-4 ●伊藤竜馬(北日本物産)[1]

■世界ランキングで見れば伊藤が152位、江原が389位と開きがある。伊藤には四大大会やデ杯での実績もある。しかし、歯車のかみ合わせ次第で、こういうことが起きる。13年の覇者伊藤は「自分自身への挑戦」と、4年ぶりの全日本選手権に臨んだ。緊張でピリピリした選手たちを尻目に、本来の力を発揮してベスト8進出。準々決勝でも「自分のテニス」を心がけた。ところが、そこに落とし穴があった。

■一方、14年のチャンピオン江原は、大会を楽しむことを前提にしながら、第1シードにひと泡吹かせようと、ここに照準を合わせていた。ハードヒットで押す伊藤に、江原は走力とショットの緩急で対抗した。その緩急が嫌らしかった。スライスや高い弾道のトップスピンを多用し、ファーストサーブも球速を極端に落とした。その戦術に、伊藤がどっぷりはまった。

■伊藤は「普通にやりすぎてしまった」と悔やんだ。「自分のテニスに集中しすぎた」とも話したが、普段、ツアーで実践しているプレーを貫き、それを相手に押しつけるつもりで臨んだという意味だろう。ショットは確かに段違いの威力だったが、江原に読みと「足」で対応された。ベースラインのラリーからネットを取る場面も多かったが、強引さも目立ち、有効な作戦とはならなかった。試合後、伊藤が悔やんだ。「がむしゃらに、泥臭くやればよかった。きれいにポイントを取ろうとしていた」。

■伊藤に隙があったとはいえ、江原にとっては会心の勝利だろう。試合への臨み方、それこそ、がむしゃらな姿勢が勝利を近づけたとも言える。試合を振り返る最初のひと言は「走りすぎて疲れた」。苦笑いの中に、満足そうな表情が読み取れた。

(広報委員会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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